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流量計

[層流形空気流量計LFEシリーズ] ラミナ係数K20は[1]と[2]がありますがどのように使い分けるのですか?

弊社試験成績書において


[1] Laminar Coefficient for general use
[2] Laminar Coefficient as a function of Px
とあります。

弊社は1984年7月よりラミナ係数を上記の[1]、[2]を求めています。これより以前は、Y軸が流量、X軸が差圧の方眼紙上に測定点をプロットし原点を通過する直線を引き傾きを求めてラミナ係数としていました。現在の[1]に相当します。

[2]は層流形空気流量計の大きな特徴である流量の差圧比例特性を多少崩した表現ですが、この計算式からは広い測定範囲に渡り流量検定装置の公差そのものにせまる流量指示精度を得ることができます。準定常流の高精度測定に最適な計算式です。
層流形空気流量計は「ポアズイユの流れ」として周知の無限長管内の低レイノルズ領域における流れの特性を基本原理としています。しかし実際の素子キャピラリーは有限長であるため、層流形空気流量計はその流量対差圧特性式の中に微小ではあるものの不可避的に開端部効果に起因する差圧の次乗項を含んでいます。従来はこの特性を流量計自身の指示誤差に含めて取扱ってきました。
しかし層流形空気流量計の再現性の良さ、使い易さが認識された結果、新たな用途として現在、層流形空気流量計が準定常流の高精度測定に広範に使用されている事、また計算機による精確な数値表現が可能になった事から[2]の採用に踏み切ったものです。

以上より[1]式は概略値を知りたい時、[2]式は正確な値を得たい時に使い分けることもできます。

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