ブローバイメータ
SBM-2200
製品情報
特長
- 被測定流体の物性やガス組成を選ばない
- 液滴混入の状態でも気体流量の計測ができる
- 構造が簡単でメンテナンスが容易
仕様
型式 | 22AA | 220A | 220B | 220C | 220F |
流量範囲 [L/min] | 5~60 | 10~130 | 15~180 | 60~700 | 150~1,800 |
接続口径 [φmm] | 12.7 | 16.0 | 19.1 | 38.1 | 57.2 |
測定精度 |
±3%FS | ±2%FS | |||
測定可能流体 | 空気またはエンジンブローバイガス | ||||
ライン圧力 | -30kPa ~ +30kPa | ||||
センサ動作温度 | -18 ~ 95℃ | ||||
圧力損失 | 200Pa以下 | ||||
再現性 | ±0.5%FS | ||||
過大流量アラーム | 任意設定 | ||||
アナログ出力 | 0 ~ DC10V/0 ~ FS流量 | ||||
センサーケーブル長 | 標準長10m | ||||
電源 | AC100V 50/60Hz, 50VA |
アプリケーション
- 最高回転数におけるピストンリングのシールテスト
- ピストンリング末端で起こるフラッタリング、シリンダ壁の歪み、ピストンリングの隙間、およびピストンリング張力等の問題で引き起こされる出力低下のテスト
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FAQ
オイルミスト混じりのブローバイガスが計測できますか?
渦発生体に液滴が付着すると流量指示が不安定になるため、ブローバイメータの上流側にオイルミストトラップ(オプションアクセサリ)を取り付けます。
エンジン低回転で発生する脈動流に対応できますか?
ブローバイメータの上流側へ、バッファタンク(オプションアクセサリ)を取り付け、脈動流を減衰させます。
取り付け上の制約はありますか?
ブローバイメータの上・下流側へ規定長のストレート部を設ける必要があります。
計測原理
流体の流れの中に直角に置かれた物体(渦発生体)の下流には、流速に比例した周波数の渦が発生します。
この渦周波数 f と流速 V の間には、次の関係式が成り立ちます。
f = St V/d
ここで、
f :渦発生周波数
V :絞り部分の平均流速
d :渦発生体の幅
St :定数(ストローハル数)
また、ストローハル数は広いレイノルズ数範囲ではほぼ一定となり、このレイノルズ数範囲内では流体の密度や粘度などの物性影響を受けず、流速と渦発生周波数との間に比例関係が成り立つことを意味しています。
ストローハル数のほぼ一定となる範囲は、渦発生体の形状およびその寸法比などにより異なるものの、実用化されている渦流量計においては、一般に管内レイノルズ数2×104以上の領域で使用されています。
渦の検出には超音波を利用し、渦発生に伴う交番的な流速変化を超音波の周波数変調として検出しています。
このようにしてカルマン渦の発生数(周波数)を検出することで流速が得られ、さらに流速に流路断面積を乗ずることで体積流量が得られることになります。
特長
- ガス密度や粘度の影響を受けない
- 流体(気体)の種別を問わない